富士山の大沢崩れと風化木

 富士山には山頂を中心に沢山の沢が放射状に山麓に向かって発達しており、その数八百八沢あるといわれてます。その中でも特に大きな沢は北側の吉田大沢と、もう1つは西側の大沢崩れの大沢です。
 大沢崩れの沢は先を山頂の剣が峰に発し裾野まで達する約10キロの長大な沢です。谷底までは深さ150メートル、幅300メートルから500メートルあるといわれ、現在も両岸から岩石が崩壊しています。登山ルートは山頂から見て右手を右岸ルート、左手が左岸ルートといわれ,風化木は右岸ルートの森林限界にあります。風化木帯の木々は強風や風雪のためか真っ直ぐ伸びることができず,横に這うようにクネクネと曲がりくねって生えており、見る方向や光の加減で、時には鳥になったり動物に変化したりして自然界のオブジェを作っております。風化 又、岩石の崩壊現場に合うと、その崩壊音は雷鳴の如く谷に、こだまし巨大な岩石が砂塵を巻き上げ落下して行くさまは正に富士山が生きている証拠だと信じざるをえません。

【南アルプスからの大沢崩れを望む】